5-ニトロサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾンを用いる海水および食塩中のニッケルの溶媒抽出-原子吸光分析

5-ニトロサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾン (NSPS) を抽出試薬として用いる海水および食塩中の微量ニッケルの溶媒抽出-原子吸光分析法を検討した. ニッケルのNSPS錯体をMIBKで抽出するときの最適条件を求めるために, 水相のpHの影響, NSPS試薬濃度の影響, 振りまぜ時間の影響などを検討した. また, 共存塩の影響についても調べ, 人工海水および海水を用いてニッケルの回収率を求めた. 数種の海水および食塩中のニッケルを定量した. 本法は海水および食塩中の微量ニッケルの定量に対し有効な方法であった....

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Published in日本海水学会誌 Vol. 46; no. 1; pp. 22 - 26
Main Authors 上杉, 勝弥, 末広, 省吾, 西岡, 洋, 熊谷, 哲, 永広, 徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海水学会 1992
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Summary:5-ニトロサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾン (NSPS) を抽出試薬として用いる海水および食塩中の微量ニッケルの溶媒抽出-原子吸光分析法を検討した. ニッケルのNSPS錯体をMIBKで抽出するときの最適条件を求めるために, 水相のpHの影響, NSPS試薬濃度の影響, 振りまぜ時間の影響などを検討した. また, 共存塩の影響についても調べ, 人工海水および海水を用いてニッケルの回収率を求めた. 数種の海水および食塩中のニッケルを定量した. 本法は海水および食塩中の微量ニッケルの定量に対し有効な方法であった.
ISSN:0369-4550
2185-9213
DOI:10.11457/swsj1965.46.22