頭頸部がん治療におけるチーム医療の条件と心構え
我々は頭頸部がん治療において機能回復を最終目標としている。そこで, 確実な原因療法が最重要であるが, 機能温存のために必要最小限の切除を考慮し機能回復に努めている。しかし, 生命医学, 機能回復医学の両面を一人で行うことは一般に困難であるため, 以下のようなチームが必要となる。 1) 診断チーム 2) 腫瘍治療チーム 3) 機能回復チーム また, チームを編成する上で以下の点を考慮している。 (1) 一人の指揮者がいること ; 様々な治療が常にこの指揮者にフィードバックされるようにし, 治療体制を見通す。 (2) 各々の治療内容の理解。 (3) 治療のブラックホールをつくらない。 (4) 担当...
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Published in | 頭頸部癌 Vol. 30; no. 3; pp. 376 - 380 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本頭頸部癌学会
2004
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Subjects | |
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Summary: | 我々は頭頸部がん治療において機能回復を最終目標としている。そこで, 確実な原因療法が最重要であるが, 機能温存のために必要最小限の切除を考慮し機能回復に努めている。しかし, 生命医学, 機能回復医学の両面を一人で行うことは一般に困難であるため, 以下のようなチームが必要となる。 1) 診断チーム 2) 腫瘍治療チーム 3) 機能回復チーム また, チームを編成する上で以下の点を考慮している。 (1) 一人の指揮者がいること ; 様々な治療が常にこの指揮者にフィードバックされるようにし, 治療体制を見通す。 (2) 各々の治療内容の理解。 (3) 治療のブラックホールをつくらない。 (4) 担当医同士の意思の疎通をよくする。 (5) 目の前にいる患者に何ができるかを常に考える。 (6) 執刀医を増やし積極的な討論を可能にする。 現時点では口腔機能を回復したとは言い難いため, 関連各科が一緒になって取り組むことが不可欠である。また, 心のケアを考えていきたい。 |
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ISSN: | 1349-5747 1881-8382 |
DOI: | 10.5981/jjhnc.30.376 |