アンケート調査による重症コロナウイルス感染症患者に対する理学療法介入の実情

【目的】重症COVID-19患者に対する理学療法の実情を明らかにすること.【方法】対象は重症COVID-19患者に対し理学療法を直接介入で実施している理学療法士とした.方法はインターネットによるアンケートサイトを用いたアンケート調査とし,直接介入の詳細,リハビリテーション他職種の実情,転帰,精神的ストレスなどを調査した.【結果】74.4%の施設が理学療法を直接介入で実施しており,最も多くの施設で実施されているのは腹臥位療法を含む体位管理・ポジショニングであった.また最も多い転帰先は53.6%で自宅退院であった.直接介入している理学療法士は57.1%で何らかの精神的ストレスを感じていた.【結論】...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 32; no. 1; pp. 50 - 57
Main Authors 小幡, 賢吾, 松嶋, 真哉, 松尾, 知洋, 倉田, 和範, 児島, 範明, 森脇, 元希, 髙田, 順子, 横山, 仁志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 15.12.2023
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:【目的】重症COVID-19患者に対する理学療法の実情を明らかにすること.【方法】対象は重症COVID-19患者に対し理学療法を直接介入で実施している理学療法士とした.方法はインターネットによるアンケートサイトを用いたアンケート調査とし,直接介入の詳細,リハビリテーション他職種の実情,転帰,精神的ストレスなどを調査した.【結果】74.4%の施設が理学療法を直接介入で実施しており,最も多くの施設で実施されているのは腹臥位療法を含む体位管理・ポジショニングであった.また最も多い転帰先は53.6%で自宅退院であった.直接介入している理学療法士は57.1%で何らかの精神的ストレスを感じていた.【結論】COVID-19が国内で発症し1年以上が経過し,多くの施設で直接介入による理学療法を実施していた.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.22-13