急性期肺炎患者における病棟自立歩行を判定するためのSPPBの有用性

【目的】急性期肺炎患者を対象にshort physical performance battery(以下,SPPB)で病棟の自立歩行が可能か不可能かを判定できるか検証しカットオフ値を算出すること.【方法】肺炎患者143名(平均中央値:85歳)を対象に病棟の自立歩行とSPPBが関連するかロジスティック回帰分析で検証し,receiver operating characteristic曲線によりカットオフ値を算出した.【結果】SPPB(OR: 1.30,95%信頼区間:1.08-1.58,P=0.005)は,病棟の自立歩行と関連していることが明らかとなった.カットオフ値は7.5点(7/8点間),曲...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 359 - 363
Main Authors 今岡, 泰憲, 山本, 桃子, 片岡, みさき, 岩田, 悠暉, 守川, 恵助, 武村, 裕之, 畑地, 治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 31.08.2023
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Summary:【目的】急性期肺炎患者を対象にshort physical performance battery(以下,SPPB)で病棟の自立歩行が可能か不可能かを判定できるか検証しカットオフ値を算出すること.【方法】肺炎患者143名(平均中央値:85歳)を対象に病棟の自立歩行とSPPBが関連するかロジスティック回帰分析で検証し,receiver operating characteristic曲線によりカットオフ値を算出した.【結果】SPPB(OR: 1.30,95%信頼区間:1.08-1.58,P=0.005)は,病棟の自立歩行と関連していることが明らかとなった.カットオフ値は7.5点(7/8点間),曲線下面積0.863,感度79.5%,特異度76.8%であった.【結論】急性期肺炎患者における病棟の自立歩行を判定する指標としてSPPBが有用であることが示唆された.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.22-05