限局性前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法をもちいたFocal Therapy : 180例の臨床成績

【目的】前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法 (HIFU) をもちいたFocal Therapyの臨床成績について検討した. 【方法】対象は, 血清PSA値が20 ng/mL以下で, MRI-TRUS融合画像ガイド下生検により, significant cancerの局在が診断された限局性前立腺癌患者に対して, HIFUによるFocal Therapyを実施した. 【結果】対象は180症例. 年齢中央値は70歳, PSA中央値は7.11 ng/mL, 低リスク群48例, 中リスク群62例, 高リスク群70例であった. 経過観察期間中央値は24カ月間で, 生化学的非再発率 (Phoenix A...

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Published inJapanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 36; no. 1; pp. 140 - 145
Main Authors 小路, 直, 西川, 大智, 藤間, 萌子, 小田, 和也, 鹿野, 竜生, 黒田, 悟史, 小川, 貴博, 梅本, 達哉, 中野, まゆら, 川上, 正能, 新田, 正広, 長谷川, 政徳, 宮嶋, 哲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 2023
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Summary:【目的】前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法 (HIFU) をもちいたFocal Therapyの臨床成績について検討した. 【方法】対象は, 血清PSA値が20 ng/mL以下で, MRI-TRUS融合画像ガイド下生検により, significant cancerの局在が診断された限局性前立腺癌患者に対して, HIFUによるFocal Therapyを実施した. 【結果】対象は180症例. 年齢中央値は70歳, PSA中央値は7.11 ng/mL, 低リスク群48例, 中リスク群62例, 高リスク群70例であった. 経過観察期間中央値は24カ月間で, 生化学的非再発率 (Phoenix ASTRO definition) は91.7%であった. 排尿および勃起状態は, 治療1カ月後に有意な悪化を示し, 3カ月後以降に治療前と同等まで改善した. 【考察】本短期臨床成績は, 長期成績を期待させるものと考えられた.
ISSN:2436-875X
DOI:10.11302/jserjje.36.1_140