特別養護老人ホーム・老人保健施設・特例許可老人病院・療養型病床群における高齢者の日常生活機能の比較と施設機能

特別養護老人ホーム、老人保健施設、特例許可老人病院、療養型病床群に入院・入所している65歳以上の高齢者の日常生活の状態像と、各施設の機能の実態を知ることを目的に、実態調査を行った。調査は平成7年10月に行い、対象は栃木県内の施設で、特別養護老人ホーム37施設2,038人(平均年齢82.2歳)、老人保健施設18施設1,442人(同82.8歳)、特例許可老人病院11施設768人(同80.6歳)、療養型病床群2施設68人(同80.9歳)の合計68施設から4,316人のデータを集めた。調査内容は、主に日常生活機能を中心に調査票を作成し、「ADL20」による得点化や要介護度による分析を行った。その結果、...

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Published in医療経済研究 Vol. 3; pp. 131 - 141
Main Authors 三井, 速雄, 杉原, 素子, 谷口, 敬道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医療経済学会/医療経済研究機構 25.12.1996
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ISSN1340-895X
2759-4017
DOI10.24742/jhep.1996.10

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Summary:特別養護老人ホーム、老人保健施設、特例許可老人病院、療養型病床群に入院・入所している65歳以上の高齢者の日常生活の状態像と、各施設の機能の実態を知ることを目的に、実態調査を行った。調査は平成7年10月に行い、対象は栃木県内の施設で、特別養護老人ホーム37施設2,038人(平均年齢82.2歳)、老人保健施設18施設1,442人(同82.8歳)、特例許可老人病院11施設768人(同80.6歳)、療養型病床群2施設68人(同80.9歳)の合計68施設から4,316人のデータを集めた。調査内容は、主に日常生活機能を中心に調査票を作成し、「ADL20」による得点化や要介護度による分析を行った。その結果、各施設の高齢者の日常生活機能は、「ADL20」、要介護度において同じ様な状態像を示し、施設間に著しい差はみられなかった。従って、制度上の各施設機能は異なるにも関わらず、実際には各施設とも、介護の質や量において同じ施設機能を持たざるを得ない状況にあることが示唆された。
ISSN:1340-895X
2759-4017
DOI:10.24742/jhep.1996.10