十二指腸巨大Brunner腺過形成の1例
症例は40歳女性。検診の上部消化管X線検査で十二指腸ポリープを指摘され,入院した。自覚症状は全くなかった。内視鏡で十二指腸球部後壁に基部を有する有茎性巨大ポリープであり,頭部は下行部ほぼ中央まで達していた。生検上,腫瘍細胞は認められなかった。X線像では頭部は楕円形で,長径が約3cmあり,茎は約7cmあった。同ポリープに対し内視鏡的ポリペクトミーを行った。摘除したポリープは幽門輪を通過させえなかったため,経口腸管洗浄液を用い経肛門的に回収した。検体は34×24×15mmで,組織学的にBrunner腺過形成であった。...
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Published in | 消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy Vol. 43; pp. 184 - 187 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
01.12.1993
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Subjects | |
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ISSN | 0389-9403 0389-9403 |
DOI | 10.11641/pdensks.43.0_184 |
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Summary: | 症例は40歳女性。検診の上部消化管X線検査で十二指腸ポリープを指摘され,入院した。自覚症状は全くなかった。内視鏡で十二指腸球部後壁に基部を有する有茎性巨大ポリープであり,頭部は下行部ほぼ中央まで達していた。生検上,腫瘍細胞は認められなかった。X線像では頭部は楕円形で,長径が約3cmあり,茎は約7cmあった。同ポリープに対し内視鏡的ポリペクトミーを行った。摘除したポリープは幽門輪を通過させえなかったため,経口腸管洗浄液を用い経肛門的に回収した。検体は34×24×15mmで,組織学的にBrunner腺過形成であった。 |
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ISSN: | 0389-9403 0389-9403 |
DOI: | 10.11641/pdensks.43.0_184 |