Color Doppler Echoにて診断された十二指腸静脈瘤の1例

症例は76歳女性。肝硬変で経過観察されていたが,内視鏡的に食道静脈瘤の以外に十二指腸第2部に粘膜下隆起を認めた。color Doppler echo法にて同粘膜下隆起は血流を有し,門脈から連続していることから,十二指腸静脈瘤と診断された。肝硬変に伴う門脈圧亢進症の結果として十二指腸静脈瘤がみられることは比較的まれであり,また画像診断で診断されたことは意義のある症例と考え報告した。...

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Published in消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy Vol. 43; pp. 181 - 183
Main Authors 田中, 康夫, 富田, 潤, 須藤, 紀子, 今村, 真紀子, 井桁, 之総, 深見, 公一, 都留, 正展, 紀, 健二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 01.12.1993
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Summary:症例は76歳女性。肝硬変で経過観察されていたが,内視鏡的に食道静脈瘤の以外に十二指腸第2部に粘膜下隆起を認めた。color Doppler echo法にて同粘膜下隆起は血流を有し,門脈から連続していることから,十二指腸静脈瘤と診断された。肝硬変に伴う門脈圧亢進症の結果として十二指腸静脈瘤がみられることは比較的まれであり,また画像診断で診断されたことは意義のある症例と考え報告した。
ISSN:0389-9403
2189-0021
DOI:10.11641/pdensks.43.0_181