FUSの相分離解析のための実験的アプローチ

タンパク質や核酸などの生体高分子の液−液相分離による液滴形成が注目されるようになり,様々な手法を用いた解析が進められている.相分離による液滴の特徴は流動性であり,液滴同士の融合性などの振る舞いによって評価される.さらに理解を深めるためには,どのような相互作用が液滴形成に寄与しているか,また,液滴中で分子がどのような状態であるかを詳細に解析する必要がある.本稿では,相分離研究の代表的なタンパク質であるRNA 結合タンパク質FUS を例に,相分離性解析の実験的アプローチを紹介する....

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Bibliographic Details
Published inアンサンブル Vol. 24; no. 4; pp. 215 - 219
Main Authors 松村, 浩由, 吉澤, 拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 分子シミュレーション学会 31.10.2022
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ISSN1884-6750
1884-5088
DOI10.11436/mssj.24.215

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Summary:タンパク質や核酸などの生体高分子の液−液相分離による液滴形成が注目されるようになり,様々な手法を用いた解析が進められている.相分離による液滴の特徴は流動性であり,液滴同士の融合性などの振る舞いによって評価される.さらに理解を深めるためには,どのような相互作用が液滴形成に寄与しているか,また,液滴中で分子がどのような状態であるかを詳細に解析する必要がある.本稿では,相分離研究の代表的なタンパク質であるRNA 結合タンパク質FUS を例に,相分離性解析の実験的アプローチを紹介する.
ISSN:1884-6750
1884-5088
DOI:10.11436/mssj.24.215