霧化気化法による超純水中の微量蒸発残留不純物の測定技術

超純水のオンライン水質モニタリングシステムを開発するため, 新しい方式の水質測定技術を提案し, 実験的に検討した. 提案した技術は, 水を高温 (70℃) の清浄空気 (粒径0.1μm以上の粒子を濾過) を用いて, 霧化と同時に気化させ, 蒸発した水滴から生成した微粒子をレーザー散乱式気中微粒子カウンターで計数する.この方法で測定した微粒子の体積を用いて, 不純物濃度 (TS : total solid) を得るものである. その結果, NaClを不純物に用いることにより, 本技術で蒸発残留不純物を測定できることを実証した.さらに本技術で超純水製造ラインの水質を評価し, 本測定値 (TS) は...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in化学工学論文集 Vol. 14; no. 4; pp. 431 - 437
Main Authors 小関, 康雄, 山田, 章, 黒川, 秀昭, 江原, 勝也, 松崎, 晴美, 高橋, 燦吉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 1988
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:超純水のオンライン水質モニタリングシステムを開発するため, 新しい方式の水質測定技術を提案し, 実験的に検討した. 提案した技術は, 水を高温 (70℃) の清浄空気 (粒径0.1μm以上の粒子を濾過) を用いて, 霧化と同時に気化させ, 蒸発した水滴から生成した微粒子をレーザー散乱式気中微粒子カウンターで計数する.この方法で測定した微粒子の体積を用いて, 不純物濃度 (TS : total solid) を得るものである. その結果, NaClを不純物に用いることにより, 本技術で蒸発残留不純物を測定できることを実証した.さらに本技術で超純水製造ラインの水質を評価し, 本測定値 (TS) は現状測定値 (比抵抗, TOC, SiO2) と良好な相関が得られ, また全不純物指標として適することがわかった。
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.14.431