開園40 年の東京港臨海部海上公園における緑地管理の差異が土壌理化学性に及ぼす影響

開園後約40 年経過した東京港海上公園の6 公園の公園林土壌を対象に,有機物除去作業と来園者の利用状況を踏まえた緑地管理の差異が土壌理化学性に及ぼす影響を調査した。有機物を放置し,一般の来園者の立ち入りを禁止することで人為的な影響力を排除した緑地管理下の土壌では,他の緑地管理下の土壌と比べて,容積重と固相が小さく,炭素および窒素濃度が高い傾向にあった。また海上公園は他の都市緑地土壌に比べて交換性塩基含有量が多く, pH(H2O)及び有効態リン濃度が高い傾向にあった。その要因として公園造成に用いられた盛土が養分豊富であったとともに,造成地周囲からの粉塵の影響があると推察された。...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 44; no. 1; pp. 27 - 32
Main Authors 崔, 東壽, 戸田, 浩人, 前田, 健蔵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2018
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ISSN0916-7439
0916-7439
DOI10.7211/jjsrt.44.27

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Summary:開園後約40 年経過した東京港海上公園の6 公園の公園林土壌を対象に,有機物除去作業と来園者の利用状況を踏まえた緑地管理の差異が土壌理化学性に及ぼす影響を調査した。有機物を放置し,一般の来園者の立ち入りを禁止することで人為的な影響力を排除した緑地管理下の土壌では,他の緑地管理下の土壌と比べて,容積重と固相が小さく,炭素および窒素濃度が高い傾向にあった。また海上公園は他の都市緑地土壌に比べて交換性塩基含有量が多く, pH(H2O)及び有効態リン濃度が高い傾向にあった。その要因として公園造成に用いられた盛土が養分豊富であったとともに,造成地周囲からの粉塵の影響があると推察された。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.44.27