給湯負荷のある施設への導入を想定した地中熱利用ヒートポンプシステムの研究開発
地中熱利用ヒートポンプシステムは再生可能エネルギー熱の一種であり,二酸化炭素排出量削減には有効なシステムである。本システムは,空調で用いられることが多いが,建築物の二酸化炭素排出量削減には,空調だけでなく給湯にも利用されることが望ましい。そこで,株式会社ワイビーエムと昭和鉄工株式会社は,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「再生可能エネルギー熱利用にかかるコスト低減技術開発」事業に採択され,「給湯負荷のある施設への導入を想定した地中熱利用ヒートポンプシステムの研究開発」を2019年度から2023年度まで実施し,掘削機の開発,地中熱CO2ヒートポンプ給湯機の開発,地中熱交換器の開...
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Published in | 地下水学会誌 Vol. 66; no. 3; pp. 169 - 180 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本地下水学会
31.08.2024
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Subjects | |
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ISSN | 0913-4182 2185-5943 |
DOI | 10.5917/jagh.66.169 |
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Summary: | 地中熱利用ヒートポンプシステムは再生可能エネルギー熱の一種であり,二酸化炭素排出量削減には有効なシステムである。本システムは,空調で用いられることが多いが,建築物の二酸化炭素排出量削減には,空調だけでなく給湯にも利用されることが望ましい。そこで,株式会社ワイビーエムと昭和鉄工株式会社は,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「再生可能エネルギー熱利用にかかるコスト低減技術開発」事業に採択され,「給湯負荷のある施設への導入を想定した地中熱利用ヒートポンプシステムの研究開発」を2019年度から2023年度まで実施し,掘削機の開発,地中熱CO2ヒートポンプ給湯機の開発,地中熱交換器の開発,TRTの開発,最適な地中熱システムの開発を行った。佐賀,東京,札幌の2000m2の老人福祉施設の空調負荷,給湯負荷を推定し,佐賀,東京では空調負荷単独より,空調負荷,給湯負荷を合わせた負荷の方が,地下からの吸熱,地下への放熱のバランスが良く,地中熱交換器の削減の可能性があると考えられた。 |
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ISSN: | 0913-4182 2185-5943 |
DOI: | 10.5917/jagh.66.169 |