低圧インパクター内の流れと粒子分離効率の数値シミュレーション

インパクター内の圧縮性流れを決定するために有限差分スキームを提案した.このスキームは Lax & Wendroff および MacCormack のスキームを基礎にしている.また, 人工粘性項は陽に付加されていない.シミュレーションの結果から, フローパターンおよび粒子の分離効率は下流と入口の圧力比で決定されることがわかった.ジェットと衝突板との距離および圧力比の分離効率曲線に及ぼす効果を調べた.低圧インパクターを特徴づける Stokes 数は通常のインパクターのようにジェット部のガス粘度および平均自由行程で定義できる.シミュレーションから得られた粒子の分離効率曲線と測定値との比較は両...

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Published in化学工学論文集 Vol. 17; no. 1; pp. 111 - 118
Main Authors 山田, 浩史, 松本, 史朗, 古閑, 二郎, 武内, 一夫, 鈴木, 栄二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 01.01.1991
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ISSN0386-216X
1349-9203
DOI10.1252/kakoronbunshu.17.111

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Summary:インパクター内の圧縮性流れを決定するために有限差分スキームを提案した.このスキームは Lax & Wendroff および MacCormack のスキームを基礎にしている.また, 人工粘性項は陽に付加されていない.シミュレーションの結果から, フローパターンおよび粒子の分離効率は下流と入口の圧力比で決定されることがわかった.ジェットと衝突板との距離および圧力比の分離効率曲線に及ぼす効果を調べた.低圧インパクターを特徴づける Stokes 数は通常のインパクターのようにジェット部のガス粘度および平均自由行程で定義できる.シミュレーションから得られた粒子の分離効率曲線と測定値との比較は両者の 50%-Stokes 数がかなりよく一致していることを示した.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.17.111