北海道旭川地区における農家の冬期間の食生活について
北海道旭川地区農家の冬期間の食事調査を行った。その結果, 1) 栄養所要量の充足状態は非常に良好であった。しかし, エネルギー摂取量に占めるPFC比率は15.3:17.8:66.9であり, 適正比率目標に比べるとたん白質が高く, 脂肪が低いなどやや偏りがあった。 2) 食品群別摂取状況は, 米類, 豆類, 海草類, 魚介類の摂取量が多く, 小麦類, 油脂類, 肉類の摂取量が少ないなど, 国民栄養調査成績に報告されている非農家に対する農家の特徴をより端的に示していた。 3) 豆類, 野菜類, 海草類がカルシウムや鉄などの微量栄養素摂取に大きな役割を果たしていた。 4) 1日当たりの平均料理数は1...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 43; no. 5; pp. 241 - 250 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
1985
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5147 1883-7921 |
DOI | 10.5264/eiyogakuzashi.43.241 |
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Summary: | 北海道旭川地区農家の冬期間の食事調査を行った。その結果, 1) 栄養所要量の充足状態は非常に良好であった。しかし, エネルギー摂取量に占めるPFC比率は15.3:17.8:66.9であり, 適正比率目標に比べるとたん白質が高く, 脂肪が低いなどやや偏りがあった。 2) 食品群別摂取状況は, 米類, 豆類, 海草類, 魚介類の摂取量が多く, 小麦類, 油脂類, 肉類の摂取量が少ないなど, 国民栄養調査成績に報告されている非農家に対する農家の特徴をより端的に示していた。 3) 豆類, 野菜類, 海草類がカルシウムや鉄などの微量栄養素摂取に大きな役割を果たしていた。 4) 1日当たりの平均料理数は12.3品 (主食3.29品, 主菜1.90品, 副菜7.09品) と多く, 中でも副菜は料理数に加えて1料理当たりの材料数も多かった。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.43.241 |