構造形式や波の作用の影響を考慮した桟橋上部工部材の表面塩化物イオン濃度の推定方法に関する提案

建設後15年以上経過した桟橋上部工の塩化物イオン濃度の調査結果を用いて,構造形式の違い(前垂れ部や背面護岸の有無)および波の作用(外海からの卓越する波や船舶の停泊位置・頻度)が,桟橋上部工の各部材の表面塩化物イオン濃度に及ぼす影響を分析した。その結果,各部材の表面塩化物イオン濃度は海水面からの距離が大きいほど小さくなるが,桟橋の構造形式と桟橋に作用する波により影響されることがわかった。また,海水面からの距離に着目し構造形式等の影響を考慮することで,各部材の表面塩化物イオン濃度を推定できる可能性を示した。...

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Published inコンクリート工学論文集 Vol. 21; no. 1; pp. 1_1 - 1_11
Main Authors 網野, 貴彦, 大即, 信明, 斎藤, 豪, 羽渕, 貴士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2010
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Summary:建設後15年以上経過した桟橋上部工の塩化物イオン濃度の調査結果を用いて,構造形式の違い(前垂れ部や背面護岸の有無)および波の作用(外海からの卓越する波や船舶の停泊位置・頻度)が,桟橋上部工の各部材の表面塩化物イオン濃度に及ぼす影響を分析した。その結果,各部材の表面塩化物イオン濃度は海水面からの距離が大きいほど小さくなるが,桟橋の構造形式と桟橋に作用する波により影響されることがわかった。また,海水面からの距離に着目し構造形式等の影響を考慮することで,各部材の表面塩化物イオン濃度を推定できる可能性を示した。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.21.1_1