学校教育現場におけるスクールソーシャルワーカーの業務量の実態―A市における常勤職へのタイムスタディ

本研究の目的は,学校教育現場に配置されているA市における常勤のスクールソーシャルワーカー(SSWer)の業務量に焦点をあて,その実態を明らかにし,スクールソーシャルワーク(SSW)事業の検証につながる基礎資料を得ることを目的とする.派遣型,拠点校配置型でのSSW事業を展開している自治体のSSWer 8名を対象にタイムスタディを行った.結果,全体において,1日の勤務時間(休憩を除く)に占める割合が高かった項目は,記録作成(23.6%),教員との打合せ,相談,助言(対面)(13.1%),移動(9.3%)であった.反対に割合が低かった項目は,子ども・保護者と面談(対面)(1.4%),ケース会議(1....

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Published in子ども家庭福祉学 Vol. 24; pp. 36 - 46
Main Authors 厨子, 健一, 吉田, 朋美, 山田, 瑞紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本子ども家庭福祉学会 25.11.2024
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ISSN1347-183X
2758-2280
DOI10.57489/jscfw.24.0_36

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Summary:本研究の目的は,学校教育現場に配置されているA市における常勤のスクールソーシャルワーカー(SSWer)の業務量に焦点をあて,その実態を明らかにし,スクールソーシャルワーク(SSW)事業の検証につながる基礎資料を得ることを目的とする.派遣型,拠点校配置型でのSSW事業を展開している自治体のSSWer 8名を対象にタイムスタディを行った.結果,全体において,1日の勤務時間(休憩を除く)に占める割合が高かった項目は,記録作成(23.6%),教員との打合せ,相談,助言(対面)(13.1%),移動(9.3%)であった.反対に割合が低かった項目は,子ども・保護者と面談(対面)(1.4%),ケース会議(1.5%),保護者と面談(対面)(1.9%)となった.この知見を踏まえ,SSW事業の構築,改善を図るための課題を示した.
ISSN:1347-183X
2758-2280
DOI:10.57489/jscfw.24.0_36