肘頭脱臼骨折の損傷形態と臨床成績の検討

肘頭脱臼骨折(olecranon fracture-dislocation; 以下OFD)の14例(男性2例,女性12例,平均年齢57歳 [22~82歳])の損傷形態と臨床成績を調査した.脱臼の方向として前方または後方の大きく2つの形態が存在した.さらに各々の中に,腕尺関節のみならず近位橈尺関節の構成要素までもが破綻したタイプが存在し,その有無により計4つの損傷形態が存在した.OFDの治療に際し,損傷形態を詳細に評価することで各々に特徴的な病態を把握することができる.それによる治療方針の明確化と適切な手術手技の履行により良好な臨床成績が得られる....

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Published in日本肘関節学会雑誌 Vol. 24; no. 2; pp. 202 - 205
Main Authors 近藤, 秀則, 森谷, 史朗, 今谷, 潤也, 前田, 和茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本肘関節学会 2017
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ISSN1349-7324
2434-2262
DOI10.24810/jelbow.24.2_202

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Summary:肘頭脱臼骨折(olecranon fracture-dislocation; 以下OFD)の14例(男性2例,女性12例,平均年齢57歳 [22~82歳])の損傷形態と臨床成績を調査した.脱臼の方向として前方または後方の大きく2つの形態が存在した.さらに各々の中に,腕尺関節のみならず近位橈尺関節の構成要素までもが破綻したタイプが存在し,その有無により計4つの損傷形態が存在した.OFDの治療に際し,損傷形態を詳細に評価することで各々に特徴的な病態を把握することができる.それによる治療方針の明確化と適切な手術手技の履行により良好な臨床成績が得られる.
ISSN:1349-7324
2434-2262
DOI:10.24810/jelbow.24.2_202