睡眠時無呼吸症候群を合併した冠動脈バイパス術後患者に持続的気道内陽圧 (CPAP) 療法が著効した症例

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は，心血管疾患との合併が近年注目されている．今回，SAS を合併した冠動脈バイパス術後の低左室機能の患者に対し，持続的気道内陽圧 (CPAP) 療法を行い，著明に心機能の改善をみた 2 例を経験したので，報告する．両症例とも急性心筋梗塞症で緊急手術を行ったが，術後低左室機能状態であり，SAS 診断のための検査を行ったところ，重症 SAS と診断された．CPAP 療法を行ったところ，心機能の改善だけでなく，BNP，ANP，レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系，高感度 CRP，酸化 LDL の低下を認めた．...

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Published in日大医学雑誌 Vol. 69; no. 3; pp. 198 - 202
Main Authors 瀬在, 明, 赤星, 俊樹, 南, 和友, 関野, 久邦, 秦, 光賢, 吉武, 勇, 和久井, 真司, 宇野澤, 聡, 高坂, 彩子, 村上, 朝彦, 塩野, 元美, 内山, 真, 赤柴, 恒人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.06.2010
Subjects
冠動脈バイパス術
心筋梗塞
睡眠時無呼吸症候群
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Summary:睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は，心血管疾患との合併が近年注目されている．今回，SAS を合併した冠動脈バイパス術後の低左室機能の患者に対し，持続的気道内陽圧 (CPAP) 療法を行い，著明に心機能の改善をみた 2 例を経験したので，報告する．両症例とも急性心筋梗塞症で緊急手術を行ったが，術後低左室機能状態であり，SAS 診断のための検査を行ったところ，重症 SAS と診断された．CPAP 療法を行ったところ，心機能の改善だけでなく，BNP，ANP，レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系，高感度 CRP，酸化 LDL の低下を認めた．
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.69.198