全NST介入患者に対応可能な終了時評価法の策定
評価者による変動がなく、病態ごとの評価ではない、全NST介入患者に対応可能な回診終了時の客観的評価法を策定した。2015年の介入成人患者で、終了時の主観的評価が改善および不変で、以下の検討が可能であった45名を対象とした。客観的評価として、介入前後の①RTP変化率と②体重変化率、終了時の③TEE充足率の3項目について「良好」の基準を策定し、主観的評価と後向きに比較した。①上昇あるいは10%以内の減少、②上昇あるいは5%以内の減少、③80%以上かつその充足率が経口あるいは経腸から60%以上の3条件を客観的評価「良好」の基準とし、条件該当数を各1点として合計し、0点:不良、1点:不変、2点:やや良...
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Published in | 日本静脈経腸栄養学会雑誌 Vol. 33; no. 5; pp. 1164 - 1168 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
2018
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Subjects | |
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ISSN | 2189-0161 2189-017X |
DOI | 10.11244/jspen.33.1164 |
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Summary: | 評価者による変動がなく、病態ごとの評価ではない、全NST介入患者に対応可能な回診終了時の客観的評価法を策定した。2015年の介入成人患者で、終了時の主観的評価が改善および不変で、以下の検討が可能であった45名を対象とした。客観的評価として、介入前後の①RTP変化率と②体重変化率、終了時の③TEE充足率の3項目について「良好」の基準を策定し、主観的評価と後向きに比較した。①上昇あるいは10%以内の減少、②上昇あるいは5%以内の減少、③80%以上かつその充足率が経口あるいは経腸から60%以上の3条件を客観的評価「良好」の基準とし、条件該当数を各1点として合計し、0点:不良、1点:不変、2点:やや良好、3点:良好とした。主観的評価「改善」の66%が2点以上、「不変」の63%が1点と概ね一致した。客観的評価法は介入に必要な項目を採用し、介入時に栄養状態の良好な患者(化学療法施行前など)では主観的に変化がなくても点数が高くなるように工夫した。 |
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ISSN: | 2189-0161 2189-017X |
DOI: | 10.11244/jspen.33.1164 |