地域基幹病院における初期研修医の栄養に関する意識調査と今後の課題

【目的】新臨床研修医制度の導入以来,市中病院で初期研修を行う研修医が増加したが,十分な栄養教育を行っている施設は限られている.研修医の栄養に対する意識を調査し,今後の栄養教育について検討した.【対象と方法】2014年に当院で研修を行っていた卒後1,2年目の初期研修医17名に対して栄養に関するアンケート調査を行い,2016年に現状について聞き取り調査を行った.【結果】進路に関わらず,全員が栄養教育の必要性を感じ,興味を持ち,知識を得たいと回答した.自ら学習している研修医は2名(12%)と少なかったが,大多数は講義を受けたいと考えていた.【結論】初期研修医は栄養学の必要性を感じ,栄養管理法を身につ...

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Published in日本静脈経腸栄養学会雑誌 Vol. 32; no. 5; pp. 1518 - 1521
Main Authors 金田, 和歌, 松井, 亮太, 浅野, 昭道, 濱口, 優子, 金子, 真美, 鈴野, 千鶴子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会 2017
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ISSN2189-0161
2189-017X
DOI10.11244/jspen.32.1518

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Summary:【目的】新臨床研修医制度の導入以来,市中病院で初期研修を行う研修医が増加したが,十分な栄養教育を行っている施設は限られている.研修医の栄養に対する意識を調査し,今後の栄養教育について検討した.【対象と方法】2014年に当院で研修を行っていた卒後1,2年目の初期研修医17名に対して栄養に関するアンケート調査を行い,2016年に現状について聞き取り調査を行った.【結果】進路に関わらず,全員が栄養教育の必要性を感じ,興味を持ち,知識を得たいと回答した.自ら学習している研修医は2名(12%)と少なかったが,大多数は講義を受けたいと考えていた.【結論】初期研修医は栄養学の必要性を感じ,栄養管理法を身につけたいと考えている.栄養学の基本知識の習得は研修医教育に必要であり,市中病院においてもその機会を設けるべきである.
ISSN:2189-0161
2189-017X
DOI:10.11244/jspen.32.1518