上原論文に対するEditorial Comment 血中心筋逸脱酵素上昇を伴う完全房室ブロック ~心筋炎か否かを迷う症例では心筋生検を迷わない

房室ブロックとは, 心房から心室へ刺激が伝達される際に刺激伝導系のいずれかの部位(房室結節, ヒス束, ヒス-プルキンエ系)において, 伝導の遅延または途絶が認められるもの, と定義される. 房室ブロックが認められた時点で, 経胸壁心エコー図検査に加えて, 要すれば高度画像診断(心臓MRI, ピロリン酸シンチグラフィ, 経食道心エコー図検査など)を行い, 判明した疾患の治療を行うことが推奨されている. 心筋炎は房室ブロックの原因疾患の一つである....

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Published in心臓 Vol. 54; no. 10; pp. 1177 - 1178
Main Author 矢野, 俊之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.10.2022
日本心臓財団・日本循環器学会
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.54.1177

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Summary:房室ブロックとは, 心房から心室へ刺激が伝達される際に刺激伝導系のいずれかの部位(房室結節, ヒス束, ヒス-プルキンエ系)において, 伝導の遅延または途絶が認められるもの, と定義される. 房室ブロックが認められた時点で, 経胸壁心エコー図検査に加えて, 要すれば高度画像診断(心臓MRI, ピロリン酸シンチグラフィ, 経食道心エコー図検査など)を行い, 判明した疾患の治療を行うことが推奨されている. 心筋炎は房室ブロックの原因疾患の一つである.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.1177