スギ寸法型式210を用いた各種ヤング係数と曲げ強度の評価

スギ寸法型式210を用いて,枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材の日本農林規格に対する各種ヤング係数と曲げ強度を評価した。丸太のヤング係数を測定することによって,スギ寸法型式210のヤング係数を概ね把握できた。現行のMSR(Machine Stress-Rated)枠組材における品質管理の方法であるグレーディングマシンによるヤング係数の測定を,縦振動法や曲げたわみ振動法による動的ヤング係数の測定で代替できることがわかった。エッジワイズの曲げ試験の結果,スギ寸法型式210はほとんどの試験体が甲種特級に区分され,このうち大部分の試験体が甲種特級の基準強度を満たすことが示唆された。丸太...

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Published in木材学会誌 Vol. 71; no. 2; pp. 58 - 66
Main Authors 山下, 香菜, 松村, ゆかり, 井道, 裕史, 小島, 瑛里奈, 松田, 陽介, 加藤, 英雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本木材学会 25.04.2025
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ISSN0021-4795
1880-7577
DOI10.2488/jwrs.71.58

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Summary:スギ寸法型式210を用いて,枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材の日本農林規格に対する各種ヤング係数と曲げ強度を評価した。丸太のヤング係数を測定することによって,スギ寸法型式210のヤング係数を概ね把握できた。現行のMSR(Machine Stress-Rated)枠組材における品質管理の方法であるグレーディングマシンによるヤング係数の測定を,縦振動法や曲げたわみ振動法による動的ヤング係数の測定で代替できることがわかった。エッジワイズの曲げ試験の結果,スギ寸法型式210はほとんどの試験体が甲種特級に区分され,このうち大部分の試験体が甲種特級の基準強度を満たすことが示唆された。丸太を縦振動法によるヤング係数により選別した結果,得られた材のMSR等級は横架材として利用できる程度に高く,丸太選別の効果が明らかとなった。
ISSN:0021-4795
1880-7577
DOI:10.2488/jwrs.71.58