重度脳卒中患者における入院1 ヵ月時のMotor Assessment Scale と退院時FIM との関連 偏相関分析による検討
【目的】重度脳卒中患者において入院1 ヵ月時のどの起居動作が,ADL 自立度と関連するのかを明らかにすること。【方法】入院時Functional Independent Measure(以下,FIM)が40 点未満の初発脳卒中患者25 名の入退院時FIM,入院時と1 ヵ月時のMotor Assessment Scale(以下,MAS)を評価した。偏順位相関にて,退院時FIM,FIM 利得と1 ヵ月時のMAS 各項目との相関係数を算出した。【結果】退院時FIM と「起き上がり」「座位バランス」「座位から立位」,FIM 利得と「寝返り」「起き上がり」「座位バランス」「座位から立位」との間にそれぞれ...
Saved in:
Published in | 理学療法学 Vol. 43; no. 3; pp. 236 - 240 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.06.2016
日本理学療法士協会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.11137 |
Cover
Summary: | 【目的】重度脳卒中患者において入院1 ヵ月時のどの起居動作が,ADL 自立度と関連するのかを明らかにすること。【方法】入院時Functional Independent Measure(以下,FIM)が40 点未満の初発脳卒中患者25 名の入退院時FIM,入院時と1 ヵ月時のMotor Assessment Scale(以下,MAS)を評価した。偏順位相関にて,退院時FIM,FIM 利得と1 ヵ月時のMAS 各項目との相関係数を算出した。【結果】退院時FIM と「起き上がり」「座位バランス」「座位から立位」,FIM 利得と「寝返り」「起き上がり」「座位バランス」「座位から立位」との間にそれぞれ有意な相関が認められた。両者とも相関係数は「座位バランス」「座位から立位」が特に高かった。【結論】退院時ADL やADL の改善には,入院1 ヵ月時点での起居動作が関連し,特に「座位バランス」と「座位から立位」が重要であることが示唆された。 |
---|---|
ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.11137 |