アトラクタと多重解像度解析による異常信号の検出法

アトラクタと多重解像度解析によるプロセス信号の異常検出法を開発した.アトラクタ解析法は, プロセス信号からアトラクタを構成し, そのアトラクタのベクトルノルムを解析することのより異常信号をオンラインで検出する方法である.また, 多重解像度解析法は, プロセス信号をデシメーション (間引き) 処理により信号成分の分解を行い, その分解された信号成分を解析することにより異常信号をオンラインで検出する方法である.本手法を直鎖状低密度ポリエチレン製造装置触媒供給系での触媒流量の異常信号検出に適用した.その結果, 二つの手法は, 異常信号の検出に有効であることがわかった....

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Published in化学工学論文集 Vol. 21; no. 1; pp. 89 - 94
Main Authors 中西, 英二, 花熊, 克友, 中矢, 一豊, 佐々木, 隆志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 01.01.1995
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ISSN0386-216X
1349-9203
DOI10.1252/kakoronbunshu.21.89

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Summary:アトラクタと多重解像度解析によるプロセス信号の異常検出法を開発した.アトラクタ解析法は, プロセス信号からアトラクタを構成し, そのアトラクタのベクトルノルムを解析することのより異常信号をオンラインで検出する方法である.また, 多重解像度解析法は, プロセス信号をデシメーション (間引き) 処理により信号成分の分解を行い, その分解された信号成分を解析することにより異常信号をオンラインで検出する方法である.本手法を直鎖状低密度ポリエチレン製造装置触媒供給系での触媒流量の異常信号検出に適用した.その結果, 二つの手法は, 異常信号の検出に有効であることがわかった.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.21.89