古くて新しいデータマイニング — 不均衡データ問題とプライバシー保護データマイニングと画像処理によるデータ処理

データマイニングは古くて新しい研究分野である.大量に蓄積されたデータを処理するための手法として,データマイニングの研究が行われてきた.データマイニングは,対象データをデータベースで扱いやすい構造データから,テキストデータやグラフデータ,ストリームデータを扱うようになった.その過程で,ビッグデータと呼ばれたり,AIと呼ばれたり,ディープラーニングと呼ばれたり,データサイエンスと呼ばれるようになるなど,呼び方が変わることがあったが,引き続き研究は行われてきていた.長く続く研究では,以前研究されていたテーマが見方を変えて,あたらに研究テーマとして取り上げられることがある.それは,一度問題として取り上...

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Published in知能と情報 Vol. 32; no. 1; pp. 9 - 12
Main Author 新美, 礼彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 15.02.2020
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Summary:データマイニングは古くて新しい研究分野である.大量に蓄積されたデータを処理するための手法として,データマイニングの研究が行われてきた.データマイニングは,対象データをデータベースで扱いやすい構造データから,テキストデータやグラフデータ,ストリームデータを扱うようになった.その過程で,ビッグデータと呼ばれたり,AIと呼ばれたり,ディープラーニングと呼ばれたり,データサイエンスと呼ばれるようになるなど,呼び方が変わることがあったが,引き続き研究は行われてきていた.長く続く研究では,以前研究されていたテーマが見方を変えて,あたらに研究テーマとして取り上げられることがある.それは,一度問題として取り上げられた後,環境の変化によってまた注目を浴びたテーマであり,以前,目にしたときとは別の観点から問題が再定義されていることがある.ここでは,不均一データ,プライバシー保護データマイニング,画像処理によるデータ処理を取り上げ,以前までの研究と,新たな研究テーマを解説する.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.32.1_9