在宅での身体活動量の把握が運動量の管理に有効であった気腫合併肺線維症の一症例

気腫合併肺線維症(CPFE)の特徴として,運動誘発性低酸素血症(EIH)を呈することが挙げられ,どの程度の身体活動が許容されるかには注意が必要となる.今回EIHを有したCPFE患者に対し,身体活動量計を使用し在宅での身体活動量(PA)を測定した.その結果からPAの強さおよびパターンを把握することができ,患者へEIHを生じさせないPAについて助言することができた.CPFE患者へ適切な運動指導を行うために,PAの測定とそれに基づく指導は,在宅での安全な活動量維持に効果的であると考えられた....

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 25; no. 3; pp. 474 - 477
Main Authors 瀬崎, 学, 椿, 淳裕, 高橋, 祐介, 小川, 智, 木村, 陽香, 小林, 千穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 31.12.2015
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.25.3_474

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Summary:気腫合併肺線維症(CPFE)の特徴として,運動誘発性低酸素血症(EIH)を呈することが挙げられ,どの程度の身体活動が許容されるかには注意が必要となる.今回EIHを有したCPFE患者に対し,身体活動量計を使用し在宅での身体活動量(PA)を測定した.その結果からPAの強さおよびパターンを把握することができ,患者へEIHを生じさせないPAについて助言することができた.CPFE患者へ適切な運動指導を行うために,PAの測定とそれに基づく指導は,在宅での安全な活動量維持に効果的であると考えられた.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.25.3_474