バイオ燃料として期待される微細藻類の炭化水素生合成酵素

微細藻類は炭酸固定能の高さなどから,バイオ燃料資源として注目を浴びている.中でもBotryococcus brauniiは大量の液状炭化水素を生産・蓄積するため,重油代替としての利用が期待されている.本藻種が生産するトリテルペン系炭化水素の生成機構はスクアレンの生成機構と似ていると予想されていたが,実際には2つの酵素の組み合わせによりつくられるユニークなものであることが明らかになった.その新奇生合成酵素について紹介する....

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Published in化学と生物 Vol. 50; no. 2; pp. 93 - 102
Main Author 岡田, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.02.2012
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Summary:微細藻類は炭酸固定能の高さなどから,バイオ燃料資源として注目を浴びている.中でもBotryococcus brauniiは大量の液状炭化水素を生産・蓄積するため,重油代替としての利用が期待されている.本藻種が生産するトリテルペン系炭化水素の生成機構はスクアレンの生成機構と似ていると予想されていたが,実際には2つの酵素の組み合わせによりつくられるユニークなものであることが明らかになった.その新奇生合成酵素について紹介する.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.50.93