頸部刺創による頭蓋外頸部穿通性頸動脈損傷に対しCovered stentを用いた血管内治療により救命した1例

頸部穿通性頸動脈損傷では, 出血部位に外科的アプローチが困難な場合, 血管内Covered stent留置術が有効な場合がある. 我々は, 頸部刺創により頭蓋外頸部頸動脈損傷が原因で大量出血し, 出血性ショックに陥り, 緊急輸血を持続しなければ救命できない症例を経験した. 外科的治療ではなく血管内Covered stent留置術を選択し, 良好な結果が得られた. 本症例のような出血死が切迫した状況下では, 将来選択される機会が増える有効な治療法となり得る....

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Published in日本外傷学会雑誌 Vol. 33; no. 2; pp. 45 - 49
Main Authors 今野, 慎吾, ウッドハムス, 玲子, 今, 明秀, 倉田, 彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本外傷学会 20.05.2019
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ISSN1340-6264
2188-0190
DOI10.11382/jjast.33.45

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Summary:頸部穿通性頸動脈損傷では, 出血部位に外科的アプローチが困難な場合, 血管内Covered stent留置術が有効な場合がある. 我々は, 頸部刺創により頭蓋外頸部頸動脈損傷が原因で大量出血し, 出血性ショックに陥り, 緊急輸血を持続しなければ救命できない症例を経験した. 外科的治療ではなく血管内Covered stent留置術を選択し, 良好な結果が得られた. 本症例のような出血死が切迫した状況下では, 将来選択される機会が増える有効な治療法となり得る.
ISSN:1340-6264
2188-0190
DOI:10.11382/jjast.33.45