「整容」の概念分析:看護基礎教育における看護技術「整容」の精選と標準化に向けて

目的:看護基礎教育における看護技術「整容」の精選と標準化を目指し, 日本の看護学分野における「整容」の概念を明らかにすること.  方法:Walker & Avantの概念分析法を用いた. 事典1冊, 図書9冊, 医中誌Web, 最新看護索引Web, J-STAGEから検索された27件の計37件を対象文献とした.  結果・考察:10の属性, 3の先行要件, 9の結果, 28の経験的指示対象を抽出した. 日本の看護学分野における「整容」の概念は, 患者が身体的・精神的な制限により, 「整容」を自ら行うことができない場合, 看護師が【患者の起床時・就寝時に行う】, 【患者の身体状況に合わせて...

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Published in日本看護技術学会誌 Vol. 23; pp. 18 - 29
Main Authors 服部, 美穂, 篠崎, 惠美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護技術学会 20.04.2024
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Summary:目的:看護基礎教育における看護技術「整容」の精選と標準化を目指し, 日本の看護学分野における「整容」の概念を明らかにすること.  方法:Walker & Avantの概念分析法を用いた. 事典1冊, 図書9冊, 医中誌Web, 最新看護索引Web, J-STAGEから検索された27件の計37件を対象文献とした.  結果・考察:10の属性, 3の先行要件, 9の結果, 28の経験的指示対象を抽出した. 日本の看護学分野における「整容」の概念は, 患者が身体的・精神的な制限により, 「整容」を自ら行うことができない場合, 看護師が【患者の起床時・就寝時に行う】, 【患者の身体状況に合わせて行う】, 【患者を生活者として尊重して行う】ケアであり, 看取り時に【患者の最期の外見をその人らしく整える】ケアであるという属性をもっていた. これら看護学分野独自の属性を教授し, 抽出された経験的指示対象から, 看護技術「整容」の教育内容を精選, 標準化していく必要がある.
ISSN:1349-5429
2423-8511
DOI:10.18892/jsnas.23.0_18