小腸間膜原発のデスモイド腫瘍に対して 腹腔鏡下手術が有用であった 1 例

45 歳女性.妊娠合併重症急性膵炎による被包化壊死に対する内視鏡的ネクロセクトミー施行後に胆嚢結石に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.約 1 年後の腹部 CT で腹腔内に 46 mm 大の腫瘤性病変が出現し,腹腔鏡下腫瘍切除術を施行した.病理診断は小腸間膜原発デスモイド腫瘍であった.デスモイド腫瘍は浸潤性発育や再発をきたす良悪性境界腫瘍である.デスモイド腫瘍に対して,腹腔鏡下手術が有効であった症例を経験したので報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日大医学雑誌 Vol. 78; no. 2; pp. 117 - 121
Main Authors 松野, 順敬, 萩原, 謙, 宮国, 泰己, 五十嵐, 雅仁, 林, 成興, 高山, 忠利
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.04.2019
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:45 歳女性.妊娠合併重症急性膵炎による被包化壊死に対する内視鏡的ネクロセクトミー施行後に胆嚢結石に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.約 1 年後の腹部 CT で腹腔内に 46 mm 大の腫瘤性病変が出現し,腹腔鏡下腫瘍切除術を施行した.病理診断は小腸間膜原発デスモイド腫瘍であった.デスモイド腫瘍は浸潤性発育や再発をきたす良悪性境界腫瘍である.デスモイド腫瘍に対して,腹腔鏡下手術が有効であった症例を経験したので報告する.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.78.2_117