胃癌によるpulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM) の1 剖検例

Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM) は，癌による肺血管内膜増殖が原因で肺血管が狭窄・閉塞する病態である．症例は62 歳男性．呼吸困難感を主訴に入院した．肺血栓塞栓症が疑われ抗凝固療法を行ったが，急激な呼吸不全をきたし翌日死亡した．剖検で胃癌および肺小血管内腫瘍塞栓と肺血管内膜肥厚を認め，PTTM と診断した．原因不明の急激な呼吸不全を呈する時は本疾患も念頭におくべきである．...

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Published in日大医学雑誌 Vol. 75; no. 5; pp. 241 - 244
Main Authors 伊藝, 孔明, 唐, 小燕, 橋本, 修, 高橋, 典明, 鹿野, 壮太郎, 丸岡, 秀一郎, 権, 寧博, 石渡, 祐作, 中川, 喜子, 森澤, 朋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.10.2016
Subjects
PTTM
急性呼吸不全
胃癌
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.75.5_241

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Summary:Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM) は，癌による肺血管内膜増殖が原因で肺血管が狭窄・閉塞する病態である．症例は62 歳男性．呼吸困難感を主訴に入院した．肺血栓塞栓症が疑われ抗凝固療法を行ったが，急激な呼吸不全をきたし翌日死亡した．剖検で胃癌および肺小血管内腫瘍塞栓と肺血管内膜肥厚を認め，PTTM と診断した．原因不明の急激な呼吸不全を呈する時は本疾患も念頭におくべきである．
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.75.5_241