看護教育機関における情報学教育の実態把握

医療・介護分野におけるICTの導入に絡み情報学の重要性は高まっている.そこで本研究では,日本の看護師国家試験受験資格のある看護教育機関における情報学に関する教育の実態把握を目的とした.看護教育機関309校の回答を分析した結果,参加した教育機関は専門学校/高等専門学校が241(78.0%)と最も多く,情報に関する講義は297(96.1%)で行われていた.情報に関する講義内容(複数回答)はパソコンの基礎知識272(91.6%)が最も多かった.医療/看護情報学に関する教育についての学校の方針(自由記述)では3カテゴリー【講義内容】【医療・看護情報学に関するカリキュラム】【医療・看護情報学の教育に関す...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療情報学 Vol. 41; no. 4; pp. 181 - 190
Main Authors 古川, 亮子, 遠山, 紗矢香
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 05.11.2021
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0289-8055
2188-8469
DOI10.14948/jami.41.181

Cover

More Information
Summary:医療・介護分野におけるICTの導入に絡み情報学の重要性は高まっている.そこで本研究では,日本の看護師国家試験受験資格のある看護教育機関における情報学に関する教育の実態把握を目的とした.看護教育機関309校の回答を分析した結果,参加した教育機関は専門学校/高等専門学校が241(78.0%)と最も多く,情報に関する講義は297(96.1%)で行われていた.情報に関する講義内容(複数回答)はパソコンの基礎知識272(91.6%)が最も多かった.医療/看護情報学に関する教育についての学校の方針(自由記述)では3カテゴリー【講義内容】【医療・看護情報学に関するカリキュラム】【医療・看護情報学の教育に関する課題】が抽出された.ほとんどの看護教育機関で情報学教育が行われていたが,今後は看護の特殊性を踏まえた医療/看護情報学教育の重要性は更に高まっていくと考えられた.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.41.181