一般外来で熟練看護師が行う患者へのセルフケア支援

研究目的は, 一般外来で熟練看護師が行う患者へのセルフケア支援を明らかにすることである. 一般外来の熟練看護師10名を対象に参加観察および面接調査を行い, データを質的記述的に分析した結果, 【直感的な気付きと鋭い観察力からの問いかけ】【先を見据えた踏み込んだ問いかけ】【アセスメントに基づいて, その場で迷わずに指導】【継続を支えるための意図的なかかわり】【安心して生活できるような協力体制づくり】の5つのカテゴリーが示された. 一般外来で熟練看護師が行っているセルフケア支援は, 看護師の直感的な気付きと鋭い観察力を駆使することで患者の表出されていない思いに気付き, その思いを表出できるようにか...

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Published in日本看護技術学会誌 Vol. 23; pp. 75 - 84
Main Authors 一柳, 聡子, 中山, 栄純
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護技術学会 20.08.2024
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Summary:研究目的は, 一般外来で熟練看護師が行う患者へのセルフケア支援を明らかにすることである. 一般外来の熟練看護師10名を対象に参加観察および面接調査を行い, データを質的記述的に分析した結果, 【直感的な気付きと鋭い観察力からの問いかけ】【先を見据えた踏み込んだ問いかけ】【アセスメントに基づいて, その場で迷わずに指導】【継続を支えるための意図的なかかわり】【安心して生活できるような協力体制づくり】の5つのカテゴリーが示された. 一般外来で熟練看護師が行っているセルフケア支援は, 看護師の直感的な気付きと鋭い観察力を駆使することで患者の表出されていない思いに気付き, その思いを表出できるようにかかわり, その場で必要な支援を迷わずに行っていた. そして, 熟練看護師が患者のセルフケアの継続を支えるために意図的にかかわり, 患者が安心して地域で生活できるような協力体制を作って支援していることが示唆された.
ISSN:1349-5429
2423-8511
DOI:10.18892/jsnas.23.0_75