外来定期受診時に肺高血圧クリーゼを発症した超低出生体重児の1 例

超低出生体重 (ELBWI),慢性肺疾患 (CLD) に伴う肺高血圧 (PH) の既往のある8 か月男児について報告する.外来定期受診時にPH クリーゼとなり蘇生を要した.肺血管拡張薬を導入しPH は改善し,在宅酸素で退院した.ELBWI には高率にCLD を合併し,本症例のような重症例ではPH のため予後不良となる患者が存在する.ルーチンの心臓超音波検査だけでは過小評価となる可能性があり,適切なリスクの評価とさらなる注意深いフォローが求められる....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 76; no. 6; pp. 289 - 292
Main Authors 加藤, 雅崇, 田口, 洋祐, 中村, 隆広, 高橋, 昌里, 植野, 優, 山田, 倫子, 渡邉, 拓史, 河村, 研吾, 鮎沢, 衛, 小森, 暁子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.12.2017
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.76.6_289

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Summary:超低出生体重 (ELBWI),慢性肺疾患 (CLD) に伴う肺高血圧 (PH) の既往のある8 か月男児について報告する.外来定期受診時にPH クリーゼとなり蘇生を要した.肺血管拡張薬を導入しPH は改善し,在宅酸素で退院した.ELBWI には高率にCLD を合併し,本症例のような重症例ではPH のため予後不良となる患者が存在する.ルーチンの心臓超音波検査だけでは過小評価となる可能性があり,適切なリスクの評価とさらなる注意深いフォローが求められる.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.76.6_289