声門後部癒着症の1例

声門癒着症は比較的まれな疾患であり、癒着の部位によって前方癒着と後部癒着に分類される。原因としては長期の気管挿管の既往が最も多く、癒着部位によっては診断に苦慮することがある。今回われわれは声門後部癒着症の 1 例を経験したので報告する。症例は 39 歳、男性。呼吸困難感を主訴に当院を受診した。喉頭ファイバー検査で両側声帯の正中位固定を認め、気管孔からの観察で声門後部の癒着が確認された。全身麻酔下で癒着部の切離を行い、術後 10 カ月の時点で再癒着なく良好に経過している。...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 60; no. 5; pp. 185 - 190
Main Authors 森, 望, 後藤, 理恵子, 福村, 崇, 印藤, 加奈子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.09.2014
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi.60.185

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Summary:声門癒着症は比較的まれな疾患であり、癒着の部位によって前方癒着と後部癒着に分類される。原因としては長期の気管挿管の既往が最も多く、癒着部位によっては診断に苦慮することがある。今回われわれは声門後部癒着症の 1 例を経験したので報告する。症例は 39 歳、男性。呼吸困難感を主訴に当院を受診した。喉頭ファイバー検査で両側声帯の正中位固定を認め、気管孔からの観察で声門後部の癒着が確認された。全身麻酔下で癒着部の切離を行い、術後 10 カ月の時点で再癒着なく良好に経過している。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi.60.185