多種施設の看護師を対象とした認知症看護に関するeラーニング教材を用いた学習の客観的および主観的評価に基づいた効果

多種施設に勤務する看護師を対象とした認知症看護の基礎知識に関するeラーニング教材を用いた学習の効果について,認知症に関する基礎知識の点数および,認知症ケア能力の自己評価に基づいて明らかにするため,年齢,所属施設,看護師経験年数,研修受講および家族の介護経験の有無などについて併せて調査を行った.その結果,A法人31施設に勤務実績がある看護師1,010名から回答を得ることができ,eラーニング教材にて学習した者は375名,学習していないまたは学習したかどうかを覚えていない者は635名であった.認知症に関する基礎知識の点数および認知症ケア能力の自己評価点数を目的変数とした重回帰分析を行った.結果,「研...

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Published in医療情報学 Vol. 42; no. 3; pp. 121 - 133
Main Authors 髙見, 美樹, 高島, 真美, 石垣, 恭子, 高須賀, 千惠子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 25.11.2022
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Summary:多種施設に勤務する看護師を対象とした認知症看護の基礎知識に関するeラーニング教材を用いた学習の効果について,認知症に関する基礎知識の点数および,認知症ケア能力の自己評価に基づいて明らかにするため,年齢,所属施設,看護師経験年数,研修受講および家族の介護経験の有無などについて併せて調査を行った.その結果,A法人31施設に勤務実績がある看護師1,010名から回答を得ることができ,eラーニング教材にて学習した者は375名,学習していないまたは学習したかどうかを覚えていない者は635名であった.認知症に関する基礎知識の点数および認知症ケア能力の自己評価点数を目的変数とした重回帰分析を行った.結果,「研修受講状況」,「所属施設」,「eラーニング学習状況」の3因子は,認知症に関する基礎知識の点数および認知症ケア能力の自己評価点数と関連があることがわかった.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.42.121