代償を軽減させた歩行を獲得するためにアプローチを工夫した若年性人工股関節全置換術の一症例

【目的】人工股関節全置換術患者は在院日数の短縮化で早期退院する症例も多いが,質的な機能向上も重視する必要があるとの意見もある。若年性人工股関節全置換術の症例に対し,歩行時の代償動作の軽減を目的にアプローチを工夫し実践したので報告する。【方法】1本杖歩行自立後も歩容へのアプローチのために代償動作の少ない歩行器歩行を継続し,術前,術後14日,退院時に三次元動作解析装置で,独歩の股関節運動を測定した。【結果】代償運動は軽減し,左右立脚後期の股関節伸展角度は正常近くまで改善を認めた。【結論】歩行時の効率的な筋の使用を学習することで,術後早期の代償動作が新たに習慣化せず歩容改善に繋がった。...

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Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 21; no. 1; pp. 77 - 80
Main Authors 大熊, 克信, 五味川, 右, 渡部, 未来, 茂木, 宏昌
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2014
Subjects
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ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.21.77

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Summary:【目的】人工股関節全置換術患者は在院日数の短縮化で早期退院する症例も多いが,質的な機能向上も重視する必要があるとの意見もある。若年性人工股関節全置換術の症例に対し,歩行時の代償動作の軽減を目的にアプローチを工夫し実践したので報告する。【方法】1本杖歩行自立後も歩容へのアプローチのために代償動作の少ない歩行器歩行を継続し,術前,術後14日,退院時に三次元動作解析装置で,独歩の股関節運動を測定した。【結果】代償運動は軽減し,左右立脚後期の股関節伸展角度は正常近くまで改善を認めた。【結論】歩行時の効率的な筋の使用を学習することで,術後早期の代償動作が新たに習慣化せず歩容改善に繋がった。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.21.77