中枢神経系にみられる感染症と認知症

認 知 症 診 療 で は,「 治 せ る 認 知 症 (treatabledementia)」を事前に除外することが重要である.高齢者では急性髄膜炎や脳炎の病初期にみられる症状や徴候が現れにくく,さらに真菌性髄膜炎や結核性髄膜炎ではより潜行性の経過をたどることから認知症と鑑別を要する.中枢神経系感染症では早期診断と早期治療により良好な転帰が得られるため,認知症の鑑別疾患として忘れてはならない....

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Bibliographic Details
Published in日大医学雑誌 Vol. 77; no. 5; pp. 303 - 307
Main Author 森田, 昭彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.10.2018
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.77.5_303

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Summary:認 知 症 診 療 で は,「 治 せ る 認 知 症 (treatabledementia)」を事前に除外することが重要である.高齢者では急性髄膜炎や脳炎の病初期にみられる症状や徴候が現れにくく,さらに真菌性髄膜炎や結核性髄膜炎ではより潜行性の経過をたどることから認知症と鑑別を要する.中枢神経系感染症では早期診断と早期治療により良好な転帰が得られるため,認知症の鑑別疾患として忘れてはならない.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.77.5_303