腹腔鏡手術で治療した巨大腹壁瘢痕ヘルニアの1 例
要旨 症例は,下腹部の膨隆とヘルニア嚢の皮膚潰瘍,出血,疼痛を主訴に受診した84 歳女性.既往歴に大腸癌で結腸部分切除術,肝転移に対して肝部分切除術を施行した.腹壁瘢痕ヘルニアと診断し,腹腔鏡下ヘルニア根治術を施行した.現在までヘルニアの再発は認めていない.腹鏡下手術では,巨大なヘルニア門に対しても十分に観察でき,メッシュの固定も正確に行えたと考えられ,巨大ヘルニアに有用な術式と考えられた....
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Published in | 日大医学雑誌 Vol. 75; no. 3; pp. 136 - 139 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本大学医学会
01.06.2016
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Summary: | 要旨 症例は,下腹部の膨隆とヘルニア嚢の皮膚潰瘍,出血,疼痛を主訴に受診した84 歳女性.既往歴に大腸癌で結腸部分切除術,肝転移に対して肝部分切除術を施行した.腹壁瘢痕ヘルニアと診断し,腹腔鏡下ヘルニア根治術を施行した.現在までヘルニアの再発は認めていない.腹鏡下手術では,巨大なヘルニア門に対しても十分に観察でき,メッシュの固定も正確に行えたと考えられ,巨大ヘルニアに有用な術式と考えられた. |
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ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
DOI: | 10.4264/numa.75.3_136 |