神経膠腫手術におけるIFOF同定の試み

Inferior fronto-occipital fasciculus (IFOF) は後頭皮質と前頭葉を結ぶ白質連合線維束として知られており, その機能は意味処理や統語処理に関連していると推測されている. 言語優位半球の島回神経膠腫の切除において, IFOFの損傷は換語障害や意味性錯語の出現を引き起こす. 島回神経膠腫に対する覚醒下手術を施行し, 術中覚醒下において白質刺激により意味性錯語が認められ, IFOFを機能的に同定し得た症例を報告する....

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 30; no. 6; pp. 474 - 480
Main Authors 浅井, 克則, 貴島, 晴彦, 尾崎, 友彦, 木下, 学, 松橋, 崇寛, 藤田, 祐也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2021
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.30.474

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Summary:Inferior fronto-occipital fasciculus (IFOF) は後頭皮質と前頭葉を結ぶ白質連合線維束として知られており, その機能は意味処理や統語処理に関連していると推測されている. 言語優位半球の島回神経膠腫の切除において, IFOFの損傷は換語障害や意味性錯語の出現を引き起こす. 島回神経膠腫に対する覚醒下手術を施行し, 術中覚醒下において白質刺激により意味性錯語が認められ, IFOFを機能的に同定し得た症例を報告する.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.30.474