心不全における,かかりつけ医と多職種連携・協働における要点の探索 退院支援テンプレートの解析から見えてきたもの

急速に増加する心不全患者に対応するためには,かかりつけ医との連携・協働が欠かせない.さらに,医学的な心不全治療そのものだけではなく生活環境・療養環境を含めた多職種との連携・協働が必要である.生活環境・療養環境を含めた,退院後のかかりつけ医との連携・協働内容について検討するために,施設において実際に用いられている退院支援スクリーニングシート,退院支援アセスメントシートを収集し,それぞれの項目に関して,質的統合法(KJ法)の構造化のプロセス過程を用いて検討した.構造化することで,多職種との連携像が浮かび上がってきた.これら思考プロセスを共有することで退院時に限らず,心不全患者を診療するための多職種...

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Published in心臓 Vol. 52; no. 6; pp. 594 - 605
Main Authors 水野, 篤, 伊東, 紀揮, 齋藤, 慶子, 根井, あずさ, 関下, 禅美, 根田, 一成, 服部, 絵美, 堀部, 秀夫, 池亀, 俊美, 渡辺, 徳, 齊藤, 正和, 磯部, 光章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.06.2020
日本心臓財団・日本循環器学会
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Summary:急速に増加する心不全患者に対応するためには,かかりつけ医との連携・協働が欠かせない.さらに,医学的な心不全治療そのものだけではなく生活環境・療養環境を含めた多職種との連携・協働が必要である.生活環境・療養環境を含めた,退院後のかかりつけ医との連携・協働内容について検討するために,施設において実際に用いられている退院支援スクリーニングシート,退院支援アセスメントシートを収集し,それぞれの項目に関して,質的統合法(KJ法)の構造化のプロセス過程を用いて検討した.構造化することで,多職種との連携像が浮かび上がってきた.これら思考プロセスを共有することで退院時に限らず,心不全患者を診療するための多職種との連携のためのアルゴリズムが構築できた.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.52.594