保育者養成課程のピアノの初学者における個人練習方法の顕在化

保育者養成課程のピアノ初学者を対象とした個人練習の内容と質の解明を目指し、2名の被験者が教員の課題提示に対してどのように授業時間外の練習を構成したかについて、スマートフォンとMIDIピアノを用いた録音システム、半構造化面接、及びアンケートを用いて調査した。その結果、面接とアンケートの回答より、学生は練習を楽しみ、弾けた感を得て主体的に練習を構成し、曲のイメージを持つことで練習の意欲を高めたことが明らかになった。また、練習の構成はMIDIデータのピアノロール画像から読み取る可能性も示された。演奏の問題点はVSPPのフィードバックから得られた。個人練習の内容が顕在化されたことにより、授業の進行が効...

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Bibliographic Details
Published in音楽教育メディア研究 Vol. 7; pp. 13 - 24
Main Authors 辻, 靖彦, 田中, 功一, 小倉, 隆一郎, 林, 麻由美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本音楽教育メディア学会 2021
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ISSN2189-4566
2435-3841
DOI10.34424/jmsme.7.0_13

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Summary:保育者養成課程のピアノ初学者を対象とした個人練習の内容と質の解明を目指し、2名の被験者が教員の課題提示に対してどのように授業時間外の練習を構成したかについて、スマートフォンとMIDIピアノを用いた録音システム、半構造化面接、及びアンケートを用いて調査した。その結果、面接とアンケートの回答より、学生は練習を楽しみ、弾けた感を得て主体的に練習を構成し、曲のイメージを持つことで練習の意欲を高めたことが明らかになった。また、練習の構成はMIDIデータのピアノロール画像から読み取る可能性も示された。演奏の問題点はVSPPのフィードバックから得られた。個人練習の内容が顕在化されたことにより、授業の進行が効果的に進められる可能性が示された。
ISSN:2189-4566
2435-3841
DOI:10.34424/jmsme.7.0_13