「問い」の創発と多面的な学びを支援するデジタルアーカイブ展示と実空間の架橋

本研究の目的は、地域の歴史や文化についての「問い」を創発し、見方・考え方を広げながら自分自身の意見を形成する力を育む方法を提示することである。そのために、デジタル資料の多次元可視化ツール「みどころキューブ」を展示空間として活用した学習シナリオをデザインし、複数の自治体において小学校の授業と地域イベントを実践する。その結果、学習者が地域の歴史や文化についての「問い」を持ち、見方・考え方を広げながら自分自身の意見を形成する力を育むことへの効果が示唆された。また、学習者が実空間とデジタル空間を架橋し、郷土の魅力を他者に伝えることや未来に継承したいという思いが育まれたことが示唆された。...

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Published inデジタルアーカイブ学会誌 Vol. 8; no. 1; pp. 15 - 20
Main Authors 大井, 将生, 宮田, 諭志, 中森, 康人, 榎本, 剛治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published デジタルアーカイブ学会 01.02.2024
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Summary:本研究の目的は、地域の歴史や文化についての「問い」を創発し、見方・考え方を広げながら自分自身の意見を形成する力を育む方法を提示することである。そのために、デジタル資料の多次元可視化ツール「みどころキューブ」を展示空間として活用した学習シナリオをデザインし、複数の自治体において小学校の授業と地域イベントを実践する。その結果、学習者が地域の歴史や文化についての「問い」を持ち、見方・考え方を広げながら自分自身の意見を形成する力を育むことへの効果が示唆された。また、学習者が実空間とデジタル空間を架橋し、郷土の魅力を他者に伝えることや未来に継承したいという思いが育まれたことが示唆された。
ISSN:2432-9762
2432-9770
DOI:10.24506/jsda.8.1_15