映像のトランジション時における主観的な連続性評価と視線移動量の関連 対象物が動く映像を対象として

本研究では,映像のトランジション時における主観的な連続性評価と視線移動量の関連について,主観評価と視線計測データの分析を通して検討した.刺激として,ショット構成2水準(寄り→引き,引き→寄り),動きの一致2水準(一致,不一致),ボール移動量4水準(150 px,300 px,450 px,600 px)の3要因を採用した映像を作成した.実験では参加者に刺激を提示し,2つのショットの繋がりが連続的に見えたか度合いを5段階で評価させた.実験の結果,トランジション後に視線が相対的に大きく動く場合に,主観的な連続性評価が低くなることが示唆された.また,注視対象を追尾する視線移動であっても視線移動量が大...

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Published in人間工学 Vol. 60; no. 5; pp. 313 - 321
Main Authors 森, 博子, 須藤, 信, 親松, 和浩, 横山, 清子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人間工学会 15.10.2024
日本人間工学会
Subjects
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ISSN0549-4974
1884-2844
DOI10.5100/jje.60.313

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Summary:本研究では,映像のトランジション時における主観的な連続性評価と視線移動量の関連について,主観評価と視線計測データの分析を通して検討した.刺激として,ショット構成2水準(寄り→引き,引き→寄り),動きの一致2水準(一致,不一致),ボール移動量4水準(150 px,300 px,450 px,600 px)の3要因を採用した映像を作成した.実験では参加者に刺激を提示し,2つのショットの繋がりが連続的に見えたか度合いを5段階で評価させた.実験の結果,トランジション後に視線が相対的に大きく動く場合に,主観的な連続性評価が低くなることが示唆された.また,注視対象を追尾する視線移動であっても視線移動量が大きい場合,主観的な連続性評価が低くなる関係性が示唆された.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.60.313