森論文に対するEditorial Comment

心臓腫瘍は, しばしば血栓との鑑別があげられ, 抗凝固療法により消失しないことなどにより外科紹介となることがあるが, 実際に腫瘍なのか血栓なのかははっきりしないままに手術になることがある. 血栓であっても腫瘍であったとしても, 血栓あるいは腫瘍そのもの, 腫瘍に付着した血栓などにより血栓塞栓症を起こす可能性があるために径が10mmを超える場合や, 本症例のように有茎性かつ可動性の塊を認めた場合は, 患者さんの病態次第ではあるが, 早期治療を考慮してもよいのかもしれない....

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Bibliographic Details
Published in心臓 Vol. 56; no. 8; p. 841
Main Author 髙橋 信也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.08.2024
日本心臓財団・日本循環器学会
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.56.841

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Summary:心臓腫瘍は, しばしば血栓との鑑別があげられ, 抗凝固療法により消失しないことなどにより外科紹介となることがあるが, 実際に腫瘍なのか血栓なのかははっきりしないままに手術になることがある. 血栓であっても腫瘍であったとしても, 血栓あるいは腫瘍そのもの, 腫瘍に付着した血栓などにより血栓塞栓症を起こす可能性があるために径が10mmを超える場合や, 本症例のように有茎性かつ可動性の塊を認めた場合は, 患者さんの病態次第ではあるが, 早期治療を考慮してもよいのかもしれない.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.56.841