高輝度白色発光Dy3+添加ストロンチウム置換ランタン-ケイ酸セラミックスの作製
固相反応法によって作製したSr3(La7-xDyx)Si6O25.5(x = 0.05~1.1)セラミックスについて、X線回折装置、エネルギー分散型X線分析装置付きの走査型電子顕微鏡および分光蛍光光度計を用いて、結晶相、均一性および蛍光特性を調べた。観測されたX線回折ピークはアパタイト型構造を示すもののみであった。構成元素は偏在すること無く均一に分散していることが観察された。350 nmの励起光で青色域の480 nmおよびに黄緑色域の572 nmにそれぞれ4F9/2 → 6H15/2遷移由来および4F9/2 → 6H13/2遷移由来の強いピークを持つ蛍光スペクトルが観測され、白色に近い蛍光が得...
Saved in:
Published in | 科学・技術研究 Vol. 9; no. 2; pp. 133 - 136 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
科学・技術研究会
2020
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2186-4942 2187-1590 |
DOI | 10.11425/sst.9.133 |
Cover
Summary: | 固相反応法によって作製したSr3(La7-xDyx)Si6O25.5(x = 0.05~1.1)セラミックスについて、X線回折装置、エネルギー分散型X線分析装置付きの走査型電子顕微鏡および分光蛍光光度計を用いて、結晶相、均一性および蛍光特性を調べた。観測されたX線回折ピークはアパタイト型構造を示すもののみであった。構成元素は偏在すること無く均一に分散していることが観察された。350 nmの励起光で青色域の480 nmおよびに黄緑色域の572 nmにそれぞれ4F9/2 → 6H15/2遷移由来および4F9/2 → 6H13/2遷移由来の強いピークを持つ蛍光スペクトルが観測され、白色に近い蛍光が得られた。x = 0.2で最も強い蛍光強度を示し、内部量子収率は0.246であり、色度座標は(0.293, 0.332)であった。 |
---|---|
ISSN: | 2186-4942 2187-1590 |
DOI: | 10.11425/sst.9.133 |