自動免疫蛍光測定装置を用いたE. coli O157迅速スクリーニング法の検討

自動免疫蛍光測定装置のVIDAS E. coli O157 (以下ECO) (bio Merieux) は食品検体の18時間培養液を検査し, その後約1時間で結果が得られるため, Escherichia coli O157 (0157) の迅速検査法として有用である. また簡便であるため大量の検体を処理することができる. 今回の培養菌液による検出感度試験及び食中毒事例 (n=832) からは, 免疫磁気ビーズ法 (IMS) による検査結果と比較し偽陰性は認められず, Ol57スクリーニング検査法 (検出限界: 104cfu/ml) としての有用性が確認された. またECO陽性の検体については,...

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Published in感染症学雑誌 Vol. 76; no. 12; pp. 988 - 994
Main Authors 柴田, 穣, 斎藤, 章暢, 濱田, 佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本感染症学会 2002
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ISSN0387-5911
1884-569X
DOI10.11150/kansenshogakuzasshi1970.76.988

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Summary:自動免疫蛍光測定装置のVIDAS E. coli O157 (以下ECO) (bio Merieux) は食品検体の18時間培養液を検査し, その後約1時間で結果が得られるため, Escherichia coli O157 (0157) の迅速検査法として有用である. また簡便であるため大量の検体を処理することができる. 今回の培養菌液による検出感度試験及び食中毒事例 (n=832) からは, 免疫磁気ビーズ法 (IMS) による検査結果と比較し偽陰性は認められず, Ol57スクリーニング検査法 (検出限界: 104cfu/ml) としての有用性が確認された. またECO陽性の検体については, IMSによる集菌後, 分離培地を使用した培養検査を行うことで翌日には陽性もしくは偽陽性の確認をすることが可能であった.
ISSN:0387-5911
1884-569X
DOI:10.11150/kansenshogakuzasshi1970.76.988