「耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き」に沿った耳鼻咽喉科観察内視鏡の洗浄・消毒効果
内視鏡は様々な領域で用いられており,耳鼻咽喉科診療でも多用されており,日本耳鼻咽喉科学会は2016年に「耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き」(以下,当手引き)の第1版を刊行した.本研究は当手引の有効性を検討することを目的に,耳鼻咽喉科4施設の観察用内視鏡使用例合計20例を対象に当手引きに記述されている方法での洗浄・消毒を行い,時期別および部位別の細菌の検出状況を確認した.その結果,細菌の検出状況は採取時期別に洗浄・消毒前の操作部は20検体中1検体(5%),挿入部は20検体中14検体(70%),洗浄・消毒後の操作部は20検体中0例(0%),挿入部は20検体中0例(0%)であった. 内視鏡使...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 Vol. 7; no. 2; pp. 83 - 87 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会
20.05.2019
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Subjects | |
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ISSN | 2188-0077 2434-1932 |
DOI | 10.24805/jjsiao.7.2_83 |
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Summary: | 内視鏡は様々な領域で用いられており,耳鼻咽喉科診療でも多用されており,日本耳鼻咽喉科学会は2016年に「耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き」(以下,当手引き)の第1版を刊行した.本研究は当手引の有効性を検討することを目的に,耳鼻咽喉科4施設の観察用内視鏡使用例合計20例を対象に当手引きに記述されている方法での洗浄・消毒を行い,時期別および部位別の細菌の検出状況を確認した.その結果,細菌の検出状況は採取時期別に洗浄・消毒前の操作部は20検体中1検体(5%),挿入部は20検体中14検体(70%),洗浄・消毒後の操作部は20検体中0例(0%),挿入部は20検体中0例(0%)であった. 内視鏡使用直後には当手引きに従った洗浄・消毒後には4施設20件中すべてで細菌が検出されず,本手引きの有効性が確認できた. |
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ISSN: | 2188-0077 2434-1932 |
DOI: | 10.24805/jjsiao.7.2_83 |