咽喉マイクロフォンを用いた顎口腔咽頭活動音の音響特性

I.目的心音のように生体音は生体の健康状態を示す非常に重要な生体信号となり得る.歯科臨床の現場においても,顎関節症における顎関節雑音や嚥下障害における頸部聴診法1)など音声を用いた診断法が確立されている.口腔や咽頭部から生じる音として,構音・発語はもちろんのこと,それ以外にも咀嚼や歯ぎしり,いびき等,様々な口腔咽頭活動に伴って音声が生じている2-4).これらの音声を包括的に取得し,判別することで,これらの活動の有無や障害をスクリーニングできる可能性がある.そこで本研究では,成人男性を対象に,様々な口腔咽頭活動のタスクを行わせ,咽喉マイクロフォンによる音声検出の可否及び取得された顎口腔領域の音声...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本顎口腔機能学会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 132 - 133
Main Authors 後藤, 祐美, 鈴木, 善貴, 木村, 慧, 榎本, 崇宏, 仲座, 海希, 船岡, 俊介, 内ケ崎, 一徹, 有安, 雄一, 新開, 瑞希, 柴垣, あかり, 松香, 芳三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本顎口腔機能学会 2023
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:I.目的心音のように生体音は生体の健康状態を示す非常に重要な生体信号となり得る.歯科臨床の現場においても,顎関節症における顎関節雑音や嚥下障害における頸部聴診法1)など音声を用いた診断法が確立されている.口腔や咽頭部から生じる音として,構音・発語はもちろんのこと,それ以外にも咀嚼や歯ぎしり,いびき等,様々な口腔咽頭活動に伴って音声が生じている2-4).これらの音声を包括的に取得し,判別することで,これらの活動の有無や障害をスクリーニングできる可能性がある.そこで本研究では,成人男性を対象に,様々な口腔咽頭活動のタスクを行わせ,咽喉マイクロフォンによる音声検出の可否及び取得された顎口腔領域の音声の音響特徴量を解析し,他の活動と識別することが可能であるか調査することを目的とした.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.29.132