ピルフェニドン投与により長期間にわたり良好な経過を得た特発性肺線維症stage IV の一例

症例は72 歳男性.2 ヶ月間持続する呼吸困難を主訴に外来受診した.低酸素血症を認めたため,精査加療目的に入院した.新重症度分類IV 度の特発性肺線維症の診断となり,在宅酸素療法を導入した.外来通院中にピルフェニドンを開始し,投与開始から3 ヶ月後の肺機能検査では努力肺活量の改善を認めた.胸部CT 上すりガラス陰影の改善も認め,長期間にわたり良好な経過を得ることができた....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 74; no. 2; pp. 69 - 72
Main Authors 新谷, 栄崇, 遠藤, 大介, 熊澤, 文雄, 小山, 大輔, 鹿野, 壮太郎, 石渡, 祐作, 伊藝, 孔明, 岡本, 直樹, 植松, 昭仁, 森澤, 朋子, 権, 寧博, 橋本, 修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.04.2015
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Summary:症例は72 歳男性.2 ヶ月間持続する呼吸困難を主訴に外来受診した.低酸素血症を認めたため,精査加療目的に入院した.新重症度分類IV 度の特発性肺線維症の診断となり,在宅酸素療法を導入した.外来通院中にピルフェニドンを開始し,投与開始から3 ヶ月後の肺機能検査では努力肺活量の改善を認めた.胸部CT 上すりガラス陰影の改善も認め,長期間にわたり良好な経過を得ることができた.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.74.69